・ESpremium (HKS)

 その音質に惚れ込み愛用していたNEO HYPER MUFFLERですが、装着から約3年2ヶ月が経ちました。走行距離にして約9万km。
 サイレンサーの消音材がヘタってきたのか、このところ排気音の大きさが気になるようになってきました。
 そこでディーラーで近接排気騒音を測定してもらったところ「基準ギリギリ」という結果が出たため、マフラーを交換することにしました。

 メタルキャタライザーセンターパイプを装着したことによって音量が上がる傾向にあったし、今回は大人しめのマフラーにすることを考えました。
 しかし、いくら大人しくしたいとは言っても、排気効率を考えると消音構造は隔壁構造よりもストレート構造にしたいし、パイプ径はセンターパイプに合わせて60mmにしたいところです。


 そこで選んだ物がコレ。HKSのESpremiumです。
 メーカーの公表データによると、近接排気騒音は84dbだそうです。
 データ的には純正マフラーの+1db。
 本当にそんなに静かなのか?


 仕上げが綺麗ですねぇ。
 パイプ径は60mm、テール径は115mmです。
 テールとサイレンサーの接合部が独特のデザインになっています。

 残念なのは、パイプ部分の処理です。
 パイプとサイレンサーでは溶接の仕上がり具合が全く違います。
 サイレンサーの溶接はもの凄く綺麗なのですが、パイプの継ぎ目は・・・。溶接工場が違うのかな?
 パイプは中央で溶接されていますが、ここは一体成形にして欲しかったと思います。
 内部を覗いて見ると、溶接部分に段(←)があるのが分かります。
 因みに、NEO HYPER MUFFLERはこの部分に溶接はありませんでした。
 この溶接部分が排気抵抗になるとは思いませんが、有るよりは無い方が気分的に良いですよね。


 取り付けはいつものようにDIYで行いました。
 取り外したNEO HYPER MUFFLERとの比較。
 写り込みのために分かりにくいですが、ESpremiumの方がサイレンサーが太いようです。


 今回の作業でやってみたかったことがありました。
 マフラーのない状態でエンジンを掛けたら、どんな爆音になるのか。
 そのため、今回は周囲に民家のない場所で作業を行いました。
 さて、その爆音の程は・・・。
 耳をつんざくような爆音!かと思ったら、それ程大きくはなかったです。
 勿論、回転数を上げれば五月蠅いですけどね。
 音質は雑で汚い感じ。
 マフラーは調律の働きもしているのだなと、実感しました。


 作業内容はNEO HYPER MUFFLERと同じなので、ここでは割愛します。
 分厚いテールが光り輝き、存在感のあるマフラーですね。

 取り付けてから気になったのが、このテール内側の継ぎ目。
 なぜ6時方向に持ってきたんだろう?
 12時方向にすれば目立たなかったのに・・・。


 インプレッションです。
 肝心の音量ですが、ファーストアイドル時の音量が明らかに下がりました。
 でも、全体的には、「思っていたよりも大きかった。」と言うのが正直なところです。
 加速のため回転数を上げると、勇ましい音量になります。
 勿論、使い古したNEO HYPER MUFFLERよりは小さくなりましたが、もっと小さくなるだろうと予想していただけに、「あれ?」って感じでした。
 でも、まぁ、思い当たる原因が無いわけではありません。
 そう、EXAS EVO Tune センターパイプ (GP SPORTS)。これが音量の根源ですね。
 ESpremiumを持ってしても、コイツの音量を抑えることが出来なかったってことか。

 音質はクラブレガシィ誌 Vol.037で新井敏弘選手がコメントしているように、高回転では甲高くなります。
 「パオーン」とナカナカ良い音を奏でてくれます。
 また、新井選手は「低回転では重低音」とコメントされていますが、僕には重低音には感じませんでした。
 雑誌で使用されたデモカーにはHKS製のセンターパイプが装着されていたそうなので、パーツの組合せの違いが出ているのかな?


 走行インプレッションですが、NEO HYPER MUFFLERと比べて、特に大きな変化は感じませんでした。
 共にパイプ径が60mm、消音構造がストレートなので、排気の効率にあまり差がないのでしょう。
 加速時は排気音が大きくなると共にパワーが出てくるので、走っていて気持ちイイです。
 「大人しめのマフラー」を選ぶハズだったのに、やっぱりスポーティー路線になってしまいました・・・。






 









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