・NEO HYPER MUFFLER (LIBERAL)

 スポーティーカーで気持ちよく走る上で「排気音」は重要なファクターです。
 ワゴン・ボディーのBP5がスポーティーカーであるかどうかと言う問題はありますが、これだけの動力性能を持っているのですから「音」もそれ相応のものにしたくなりました。

 従来のスバル車は水平対向エンジン特有の低音が効いたボクサーサウンドでしたが、BL/BPの開発で排気管が改良されて等長等爆になったためボクサーサウンドがなくなってしまいました。
 文字で表現すると、BE/BHまでは「ドロドロ・・・」と言う感じの音で、BL/BPでは「ポロポロ・・・」と言う軽くてやや高音よりの音です。
 新しい音も悪くはないのですが、僕は低音よりの音が好みです。


 デビューから時間が経ち、BL/BP用のマフラーは数多くリリースされています。
 今回の目的は「音」のチューニングなので、リヤピースのみの製品が対象となりました。排気効率向上を目的とするならばセンターパイプからの交換が必要ですね。
 本当は全ての製品の音を聞いて選びたいところですが、そうもいきません。
 僕が今までに聞いたことがあるマフラーは、Genome(STI)、RAPIDO(ガナドール)、ブラックステンレスマフラー(Prova、Regu92Z(柿本改)、サイレントハイパワー(HKS)、NEO HYPER MUFFLER(LIBERAL)があります。
 僕のかすかな記憶では、STIとガナドールは高音系、Provaは中間、柿本改とHKSとLIBERALは低音系といったところでしょうか。

 これらの中で最も印象に残ったのが、LIBERALのNEO HYPER MUFFLERです。
 他社のマフラーと比較して、低音で雑味のない4気筒らしい排気音が印象的でした。
 と言うことで、LIBERALに決定しました。


 通販で購入しました。
 想像以上に大きな箱で送られてきたのでビックリしました。
 本体はピカピカで綺麗です。
 溶接はまあまあですね。
 メーカーのHPによると、メインは60φ、テールは100φです。
 付属品は、ガスケット・ボルト・アルミプレート・取扱説明書です。
 この取扱説明書がなんとミスプリントで、中身は白紙でした。
 インナーサイレンサーには穴が二つ開いていますが、マフラー本体への固定はボルト一本です。


 マフラーの取り付けに際して、先ずは車体をジャッキアップします。
 フロアジャッキで持ち上げてジャッキスタンドをかけます。
 写真の撮り方が悪いために、後輪が接地しているように見えますね。


 純正マフラーを取り外します。
 写真は右側のマフラーです。
 マフラーは2本のボルト(→)でセンターパイプと結合され、2ヶ所のラバーステー(↑)でボディーに固定されています。
 ボルトとラバーは固着している可能性があるので、矢印のところに浸透性の潤滑油(CRC 5-56等)をスプレーしておきます。


 空回りをしないように、ボルトとナットにレンチをかけて回します。
 車購入からまだ一年経っていないためか、それ程苦労せずに回すことが出来ました。
 ラバーステーは写真のようにプライヤーを使用して抜きます。
 ラバーステーを外した瞬間にマフラーが落下するので注意しましょう。
 二人で作業した方が安全です。
 僕は一人だったので、ヒザでマフラーを押さえながら作業しました。
 車載のパンタグラフジャッキで押さえながら作業しても良いかも知れません。
 マフラー側かセンターパイプ側にガスケットが張り付いているので忘れずに剥がし取ります。


 取り外した純正マフラーとNEO HYPER MUFFLERの比較です。
 写真では分かりにくいですが、メインパイプの太さや曲げ具合が違います。
 純正のタイコ部分は大きいですね。
 重さは計っていないのですが、純正の方が明らかに重いです。
 純正はタイコへのINとOUTがズレていますが、NEO HYPER MUFFLERは一直線です。
 抜けの良さを予感させます。
 ラバーステーに差し込むフック(←)の向きが異なります。


 NEO HYPER MUFFLERの取り付けです。
 ラバーステーにフックを差し込みます。
 マフラーとセンターパイプの間に付属の新品のガスケットを挟み込んで、付属のボルトで固定します。


 テールパイプにアルミプレートを貼付します。
 右の写真は、右がNEO HYPER MUFFLER、左が純正マフラーです。
 純正はテールが斜めにカットされているため引っ込んでいるように見えます。

 左側のマフラーも同様の手順で取り付けます。

 エンジンを掛けて排気漏れがないか確認します。


 左右でマフラーの高さが若干ですが違っていました。指半分位なので目立つ程ではありません。
 ラバーで吊されているので、ある程度は仕方ないですね。
 写真のようにタイラップ(→)で高さを調整しました。耐久性から考えると、あまり良い方法ではないかな?

 後日このタイラップを見たら、やはり切れていました。当たり前ですね。


 インプレッションです。

 音について。
 インナーサイレンサーを付けた状態でも音の違いはハッキリと分かりますが、純正よりもウルサイいと言う程ではありません。
 一方、インナーサイレンサーを外すと爆音になります。特にエンジン始動時はかなりウルサイです。
 「プォーン」とイイ音がします。
 レガシィらしからぬ音です。


 音質については文章で表現するのは難しいので、収録した音を聞き比べてみて下さい。左が純正マフラーの音、右がNEO HYPER MUFFLERの音です。
 デジカメのビデオモードで撮ったのであまり良い音ではありませんが、雰囲気はお伝えできると思います。
 録音したものは何故だか純正の方が大きい音に聞こえます。本当は純正の方が静かです。


 エンジン・フィールについて。
 リヤピースのみの交換なので期待はしていなかったのですが、ハッキリと違いが分かりました。
 糞詰まりが取れて回転が軽くなった感じです。運転がしやすくなりました。
 低速のトルクダウンは特に感じません。
 抜けが良くなった分、オーバーシュートが大きくなる心配があります。
 しかし、今のところ、1.1以上まで掛かることはありません。






 









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