・Premium Suction (HKS)

 HKSのPremium Suctionです。

 メーカーのHPによると、この製品の謳い文句は次の通りです。
「・ノーマルの持つ蛇腹形状のサクションパイプを輝く鏡面仕上げされたアルミパイピングとするとことで、さりげなくエンジンルームのイメージを引き締めます。
ノーマルサクションに対し、素材やレイアウトを設計することでエンジン内へ送り込まれる空気の通過抵抗を低減。純正サクションパイプに対して、専用アルミパイピングへ変更することで通気抵抗が大幅に低減。
・フィルター部には、新開発不織布と実績のウレタンフォームが安定した集塵と更なるロングライフを実現した「HKSスーパーハイブリッドフィルター」を採用。求められる役割に応じた3つの異なる材質を積層し、スポーツフィルターに求められるレスポンスとロングライフを高次元で実現。」

 STIからはインプレッサ用にシリコン製のエアインテークダクトがリリースされていて、GF8Eに乗っている頃から交換してみたい憧れのパーツでした。しかし、残念なことにSTIからレガシィ用はリリースされていません。
 今回、HKSの中古品を手に入れる機会があったので、飛びつきました。中古品のためフィルターは付属していませんでした。
 光り輝くこのパイプ、果たしてその効果は・・・?


 部品はサクションパイプNo.1(スバル名:エアインテークブーツ)(左写真・上下)と、サクションパイプNo.2(スバル名:インテークダクト)(右写真・上下)と、それらを連結するジョイントホースから構成されています。
 表面は綺麗に磨き上げられていて非常に綺麗です。エンジンルームのドレスアップとしては最高ですね。
 しかし、その外観とは裏腹に肝心の内壁はザラザラです。
 空気抵抗を考えると、内壁こそツルツルにするべきだと思うのですが、残念ながら全く研磨はされていないようです。
 機能パーツなんだから、内壁の研磨にコストを掛けて欲しかったと思います。
 余談ですが、BL/BPのインテークマニホールドが樹脂製になっているのは、内壁をスムースにし易いためだそうです。
 シリコン製であれば、内壁はスムースに作れたはず。HKSはなぜアルミ製にしたのでしょうね。コストの問題かな?


 追記

 内壁の処理についてHKSの社員に話を聞くことが出来ました。
 HKSでは開発の段階で内壁を研磨処理したことがあるそうです。
 結果はと言うと、処理した物と未処理の物を比較しても性能の差は殆どなし。
 コストが掛かってしまうだけだったそうです。


 吸気温度の上昇を少しでも抑えるために、サクションパイプNo.2にSUPER THERMO CLOTH (BILLION)を巻きました。
 価格の面から粘着剤が付いていない物を選んだのですが、巻き付け易さを考えると粘着剤付きの方が良かったかな?
 本当はサクションパイプNo.1にも巻くべきなのですが、その形状から巻き付けが困難だし、見た目を優先して巻くのはやめました。


 製品には詳しい取り付け説明書が付属しています。
 取り付けはDIYで行いましたが、一人では困難な部分があります。
 僕は車の作業に慣れた友人に手伝ってもらいました。

 エアクリーナーケース(リヤ)を外します(外し方はこちら)。
 HKSの説明書ではエアクリーナーケース(フロント)も取り外すことになっていますが、これは外さなくても作業可能です。


 過給圧コントロールソレノイドバルブのコネクター(@)と圧力センサーのコネクター(A)を外します。

 ホース(B、C)をそれぞれ矢印の位置で抜きます。これは、取り付けの際に接続を間違えないようにするためです。
 固定ボルト(D)を外して、ソレノイドバルブを取り外します。


 圧力センサーのホース(@)を抜きます。

 パージコントロールソレノイドバルブのホース(A、B)を抜きます。

 固定ボルト(D、E)を外して、ソレノイドバルブブラケットを取り外します。


 インタークーラーを取り外します(外し方はこちら)。


 これはインテークマニホールドを後ろから見たところです。
 ビニールテープを剥がし、固定ボルト(@)を外して、ハーネスカバー(↓)を取り外します。
 ハーネスカバーの下側にツメがあるのですが、僕はこれに気付かず無理に外そうとして、ツメを折ってしまいました。

 固定ボルト(A)を外して、エアバイパスパイプ(→)の固定を外します。


 インテークダクトからバキュームホース(@)とPCVホース(A)を抜きます。
 ホースクランプを緩めて、インテークダクトからエアバイパスパイプ(B)を抜きます。
 このエアバイパスパイプを抜く作業が最大の難関でした。
 作業スペースが殆どなく、ホースクランプを緩めることがなかなか出来ません。
 緩めることが出来ても、パイプも硬くてなかなか抜けませんでした。
 一人が後側からウォーターポンププライヤーでホースクランプを緩めた状態で保持し、前側からもう一人がマイナスドライバー等を使ってパイプを抜きました。


 左写真はタービン部分を上から見ているところです。
 ホースバンド(↑)を緩めて、インテークダクトを取り外します。

 右写真はインテークダクトを取り外した後に、タービンを前から見たところです。
 普段見えない所なので記念写真をパチリ。


 純正のインテークダクトとPremium Suction(サクションパイプNo.2)の比較です。
 パイプの直径が明らかに違いますね。
 この太さと蛇腹のない構造のために空気の流れはスムースになりそうです。


 サクションパイプNo.1とNo.2を、取り外し作業と逆の手順で取り付けていきます。
 この頃になると、疲れがピークに達しているため取り付け作業中の写真がありません。
 ソレノイドバルブブラケットの固定ボルト(↓)は取り付けません。
 ここを固定するとインテークマニホールドが破損する危険性があるそうです。
 これだけ苦労して取り付けたパーツですが、エンジンカバーを付けると・・・。


 走行インプレッションです。
 フィルターは純正フィルターを使用した状態でのインプレッションになります。
 Premium Suctionを取り付けたことによって、ブーストの掛かりが良くなり最高ブーストに到達するのが早くなりました。
 僕は日記書いたように、純正フィルター以外は使用しないことにしています。
 スーパーハイブリッドフィルターを併用すれば本来の設計状態となり更に違った印象になるかも知れませんが、変化の度合いはそれ程大きくはありません。
 もしこの製品を定価で購入して取り付け工賃を払っていたら、少し後悔していたかも知れません。
 僕は格安で手に入れたので満足していますが・・・。(この辺の価値観は人によって異なりますからね。聞き流して下さい。)
 このパーツはコレだけでエンジンを改善させようという物ではなく、吸排気系のトータルチューニングの中の一つと考えた方が良いのだと思います。
 ってことは、次にやるべき事はメタルキャタライザーか?






 








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