・EDFC (TEIN)

 EDFCとはElectronic Damping Force Controllerの略で、ショックアブソーバーの減衰力を室内から調整できるコントローラーです。
 TEINのレガシィ用のサスキットのうち、SUPER WAGON DamperとGT WAGON Damperに対応しています。

 これは旧モデルで、僕が購入した直ぐ後にリニューアルされてしまいました。ショック!


 これは減衰力を調整するためのステッピングモーターです。
 左写真はモーターの上側です。モーターにはゴムのカバーが付きます。
 右写真はモーターの下側です。モーターの軸が六角になっていて、減衰力調整用のヘックスボルトにはまるようになっています。
 モーターはダンパーのピストンロッドの太さによって三種類(M10、M12、M14)用意されています。レガシィ用は、M10とM12です。
 モーターのネジ径は矢印部分の溝の数で識別します。溝なしがM10、溝1本がM12です。

 新モデルはこのモーターが小型化されたようです。
 小型化されたことによって、リヤ内装の加工が不要になったのかどうかは不明です。


 ・フロント

 ピストンロッドの上端にあるゴムキャップを外すと、減衰力調整ダイヤル(←)が現れます。
 このダイヤルを外して中から黒色ヘックスボルトを抜き取り、EDFCに付属している金色ヘックスボルトと交換します。


 ピストンロッドにモーターを取り付けて、ゴムカバーを被せます。
 モーターの取り付けに際しては、ちょっとした注意が必要です。
 よ〜く、取扱説明書を読みましょう。


 次にモーターの配線を車内に引き込みます。
 エンジンルームから車内へのアプローチとしては、インタークーラー付近のグロメットを使用するのが一般的です。
 しかし、tara号はこのグロメットが数々の配線で一杯になってしまっています。

 そこで、今回はフェンダー内を通すことにしました。
 大きな隙間はありませんが、針金をガイドにして引っ張り込むと何とか通すことができます。
 配線はダッシュボード内を通してグローブボックス内に引き込みました。


 ・リヤ

 リヤのダンパーにも同様にモーターを取り付けます。
 内装のパネルと干渉するため、配線は反対側にしたかったのですが、ネジ山の関係でどうしてもこっち向きになってしまいました。


 配線は内装の裏側を通してグローブボックス内に引き込みました。
 右写真は、リヤシートの座面を外した状態です。配線は背もたれの下を通して、足元で一旦内装の表側に出しています。
 左写真は、シートレールの固定部付近から再び内装の裏側に入って、センターコンソールの脇に配線を通したところです。
 内装は先が尖った道具があれば、簡単に穴を空けることができます。


 ワゴンでEDFCを取り付けるときに問題になるのが、リヤの内装を加工しなければならない点でしょう。
 TEINの取扱説明書では、大きく穴を空けるように指示があります。
 推奨加工後の写真は、TEINのHPのEDFCの適合表のところで見ることが出来るのですが、この写真を見て取り付けを断念する人もいると思います。あんな大穴は格好悪いですからね。
 そこで、必要最低限の穴で済むようにトライしてみました。
 左写真は大雑把な数字です。実際に車両に取り付けた後に、現場合わせで穴の大きさを調整しました。
 モーターの下のネットアンカーは、ネットアンカーステーを取り外してしまうためにネジ止めが出来なくなってしまいます。
 右写真はネットアンカーを穴にはめ込んでいるだけです。


 ・コントローラー

 コントローラーは、グローブボックス右上の箱の部分に設置することにしました。
 本当は運転席の周りに設置するべきなのですが、tara号は適当な場所が見当たらなかったのでここにしました。
 頻繁に弄る物ではないので問題はないと思います。

 この箱は引っ張ると簡単に抜き取ることが出来ます。
 箱を開くと左下の写真のようになります。
 箱の後側に配線を通す穴を空けます。


 コントローラーに配線を接続し、箱に両面テープで固定したら作業は完了です。


 SUPER WAGON Damperは、もともと減衰力を16段階で調整できます。
 これにEDFCを取り付けると、倍の32段階で調整できるようになります。
 32段階になるとは言っても減衰力の調整幅が広がるわけではなく、細かく調整できるようになるだけです。
 僕にとっては16段階でも使い切れないのに、32段階なんて・・・。






 








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