・クラッチスタートシステムの解除
クラッチスタートシステムとは1999年からMT車に装備されている安全装置で、エンジン始動の際にクラッチを踏んでいないとエンジンが掛からないようになっています。
MT車に不慣れなドライバーが誤った操作で車を急発進させないようにするための装置です。
はっきり言って余計なお世話であり、邪魔くさい装置なので解除することにしました。
まず、インストルメントパネルロアカバーアッパーを外します(外し方はこちら)。
ハンドルシャフト下にはボディー統合ユニット(左図、↑)があるため、ペダルの付け根の観察や作業が困難です。
このユニットは前後を金具(右図、↑)で固定されています。
この金具を外すには、↑方向からドライバー等を差し込んで、金具のロックを外す必要があります。
が、この金具がなかなか外れません。
金具を曲げてユニットをキズだらけにする覚悟が必要です。
ユニットを外すと、クラッチペダルの付け根が見えるようになります。
@がクラッチペダルを踏み込むと押されるスイッチで、Aがスイッチに繋がっているコネクターです。
このコネクターを直結してやると、クラッチスタートシステムを解除することが出来ます。
コネクターを直結するために、左図のように平型のオス端子と余っていたコードを使用して、左図のようなコードを作りました。
先ほどのコネクターを外し、車体側のコネクターにこのコードを差し込みます。
この端子にはロック機構がないので、外れないようにテープでグルグル巻きにすれば完成です。
追記
テープでグルグル巻きでは格好悪いため、ちゃんとした物を作ることにしました。
クラッチスタートシステムのコネクターは、調べたところエーモンの ITEM No.1122 の2極コネクターと同型であることが判明しました。
エーモンのコネクターに付属している端子を使って左図のようなコードを作りコネクターに差し込めば、キャンセルコネクターの完成です。
このキャンセルコネクターを車体側のコネクターに接続すると、クラッチスタートシステムを解除できます。
やはりコードの固定のことを考えると、コネクターを使用した方が安全ですね。
色こそ違いますが、この形どっかで見たことがありますね(笑)。
あちらは2100円。こちらは189円。
これもDIYも面白みの一つでしょうか。
追記
某掲示板にて、「コネクターの交換にはボディー統合ユニットを外す必要はない。」との御指摘を頂きました。
クラッチ・ペダルの付け根のスイッチから手探りで辿って行けば、コネクターに到達可能だそうです。
僕は、@コネクターの場所が分からなかった。Aコネクター周囲の写真を撮りたかった。と言う理由から上記のようなアプローチを取りました。
今後、キャンセルコネクターを装着する予定のある方は、これらの写真を頭に入れて、ボディー統合ユニットを外さずに手探りで施行してみて下さい。