・ラゲッジルームランプのLED化

 車イジリの定番の一つ。ランプ類のLED化です。
 練習を兼ねて、加工のし易いラゲッジルームランプから挑戦することにしました。


 え〜っと、先ずはちょっとLEDの勉強をしましょう。
 とは言っても僕も詳しく分からないので、LEDの作成について紹介されているしまりす堂のHPを参考にまとめてみました。

 1. LEDの極性

 通常の電球と違い、LEDには極性(配線のプラスとマイナス)があります。
 今回用意したFluxLEDには配線用の足が4本あります。
 LED本体の切り欠きを左上にした状態で見たときに、上の2本がマイナス、下の2本がプラスです。
 回路に接続する際は、プラスとマイナス共に2本使用しても構わないし、1本だけでも大丈夫だそうです。


 2. 抵抗の選択

 過電流でLEDを破壊してしまわないように、抵抗を取り付ける必要があります。
 オームの法則によると抵抗の計算式は、「
抵抗(Ω)=電圧(V)/電流(A)」。

 電圧(V)とは、抵抗にかかる電圧です。
 今回使用するFluxLED (SHD-HBWX1)の定格電圧(Vf)は3.4Vなので、3個直列に接続すると3.4(V)×3(個)=10.2(V) になります。
 電源はオルタネーター出力なので、回路全体には14.4Vかかります。
 よって、抵抗にかかる電圧は、14.4(V)-10.2(V)=
4.2(V)
 FluxLED (SHD-HBWX1)の定格電流(If)は30mAなので、回路に30mA(=
0.03A)を流すためには、抵抗(Ω)=4.2(V)0.03(A)=140(Ω)となります。

 また、消費電力(W)の計算式は、「
消費電力(W)=電流(A)×電圧(V)」。
 抵抗の部分で考えると、消費電力(W)=
0.03(A)×4.2(V)=0.126(W)となります。

 安全マージンを取って、今回は160Ω、1/4(0.25)Wの抵抗を用意しました。


 3.配線

 基本的には、このような回路を作ります。
 抵抗には極性はありません。
 また、FluxLEDのプラス側・マイナス側どちらに接続しても大丈夫です。


 今回用意した材料です。しまりす堂から購入しました。
 ・FluxLED (OEM SHD-HBWX1)
 ・抵抗(1/4W 160Ω)
 ・基板
 ・スズメッキ線


 それでは取り付け作業に入ります。

 ラゲッジルームランプを取り外します。
 ランプ本体と屋根の間に内装剥がしツールを滑り込ませると、簡単に外すことが出来ます。
 配線に赤線が見えますが、これは増設したラゲッジルームランプ用の配線です。純正では存在しません。
 ソケットを外して、ランプ本体を車両から切り離します。


 矢印のツメを押すようにして、本体からレンズを取り外します。


 本体の穴に合うように基板を切り出します。
 約4.5×4.0cmでした。


 基板にFluxLEDを並べると、ご覧の通りピッタリ30発載せることが出来ました。
 LEDの取り付けが歪んでいたり、半田が汚いのは大目に見て下さい。
 3個のLEDで一つのグループとし、両端がプラスで中央がマイナスになるように、各グループのマイナス側が向かい合わせになるようにしました。


 中央部分のマイナス端子同士をスズメッキ線で繋ぎます。
 抵抗は両端部分でプラス端子に接続し、中央付近でマイナス端子に接触しないように一つにまとめます。
 あ!基板の裏表が逆だ・・・。恥!!


 リード線の端に基板の切れ端で作った金口を接続して完成です。
 取り付け時の操作性を良くするため、リード線は長目にしてあります。


 本体に取り付けると、こんな感じです。
 ピッタリ収まりました!
 ・・・と言いたいところですが、実は基板がほんの少し大きかったために収まりきらずにLEDが出っ張ってしまい、レンズと干渉してしまいました。
 そこで、本体側の基板と当たる部分を削って調整しました。
 LEDには極性があるため、金口を差し込む際には注意が必要です。
 本体のスイッチ側がマイナスです。


 本体を車両に戻して作業完了です。
 LED独特の青白い色になりました。
 日亜化学の高級なLEDを使用すれば、もっと純白になるのかな?
 照らされたラゲッジルームの床を見ると、明かりの中心が助手席側に行ってますね。
 下の写真でも分かるように、純正でも助手席側を向いているようです。
 元々のデザインの問題なのでしょうね。


 点灯時の比較です。
 言うまでもありませんが、左写真が純正ランプ、右写真がLEDランプです。
 デジカメのシャッタースピードや絞りの設定は同一です。
 どうです?明るくなったでしょ?


 増設したラゲッジルームランプを同時点灯すると、更に明るくなります!


 追記

 ショート防止のため、基板の裏側をシリコンでコーティングしました。






 









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