・リヤストラットタワーバー(ZERO/SPORTS)

 車体剛性に不満があった訳ではないのですが、リヤストラットタワーバーを装着しました。
 リヤストラットタワーバーは、ZERO/SPORTSCUSCOオクヤマLAILEGIALLA等、多くのメーカーから発売されています。
 剛性面から考えると、ジョイントがなくてストレートなデザインである、オクヤマやGIALLAの製品が最も有効だと思います。
 しかし、これらの製品はバーがラゲッジ・ルーム内に露出してしまいます。
 これに対して、ブラケットとタワーバーが別パーツになっていて、アッパーマウントに対してオフセットされているZERO/SPORTSの製品は最も効果が低いと考えられます。
 しかし、オフセットすることによって、バーが内装に隠れるようにデザインされています。
 トータルバランスで考えると、ストレートなデザインでバーが露出しない、LAILEの製品が良いかも知れません。
 では、なぜ今回ZERO/SPORTSの製品を装着したかというと、衝動買いをしてしまっただけです。


 バー全体はピカピカで綺麗ですが、装着後は内装に隠れてしまうため関係ないですね。
 ジョイント部分の溶接はチョット荒いかな?ブラケットに対してバーはオフセットされています。
 バーの中央やや左寄りに、リヤシートのヒンジのステーを迂回するための「曲げ」があります。
 このプレートは強度を確保するために取り付けられているそうです。
 オフセットしている上に「曲げ」があることを考えると、剛性面ではやっぱり不利かな?


 取り付けはDIYで行いました。


 ラゲッジ・ルームのフロアマットを外します。
 センターフロアマットはヒンジ部分が引っ掛かっているだけなので、開いて持ち上げると外れます。
 サイドフロアマットはクリップで固定されていますが、これも持ち上げると簡単に外れます。

 リヤシート・バックから繋がっているカーペット(※)を剥がします。
 このカーペットはレール状のクリップで固定されています。


 クリップ(↑)を抜いて、フロントフロアマットを外します。
 フロントフロアマットを外すと、リヤアッパーマウントの一部が見えるようになります。
 しかし、固定用のナットはクォーターロアトリムに隠れていて見えません。


 片側三ヶ所あるうち、前方二ヶ所のカーゴネットアンカーの蓋の中にあるネジを外します。
 クリップ(↑)を抜いて、フロアボックスを外します。


 クォーターロアトリムを無理矢理持ち上げると、リヤアッパーマウントが見えるようになります。


 ナットを外してブラケットを仮留めします。
 対側も同様にブラケットを仮留めします。
 ブラケットにバーを仮留めし、最後に各ナットを本締めします。


 バーの「曲げ」の部分は、このようにリヤシートのヒンジのステーを迂回するようになっています。


 フロントフロアマットを、ノコギリや大型カッターナイフを駆使して右写真のように加工します。


 シート・バックのカーペットについているレール状クリップのオス側の一部をPカッターとノコギリで切除します。


 内装を元に戻して作業完了です。このようにバーは完全に隠れてしまいます。
 僕のようにカミさんに内緒で補強をしたい人には、最適のパーツです。

 さて、肝心の走行インプレッションですが、なかなか良い感じです。
 走り出して先ず感じたのは、「後ろが何となく落ち着いたかな?」と言うことでした。
 ただ、これは直ぐに慣れてしまったのか、街中を走っている分にはよく分からなくなってしまいました。
 次に効果を感じたのは、高速道路のインターチェンジのカーブを走った時でした。
 それまではある程度の速度以上では怖くてアクセルを踏み込めなかったのですが、タワーバーを装着した後は安心してアクセルを踏み込めるようになりました。
 装着前の「怖い」と言う感覚は、「ボディの捻れ」を感じていたのでしょうか?
 想像以上に効果があって満足しています。
 他のメーカーのより剛性が高そうな製品を装着すると、もっと違いを感じるのかも知れませんね。


 追記

 リヤストラットタワーバーのテザーアンカーとしての使用法。

 レガシィはチャイルドシートの固定を確実にするために、「チャイルドシート固定機構付きシートベルト」、「ISO-FIX固定バー」、「テザーアンカー」が装備されています。
 テザーアンカーとは、急ブレーキ時にチャイルドシートが座面を支点として前向きに動いてしまうことを防止するための金具です。
 ワゴンではカーゴルームの屋根に装備されていて、チャイルドシートの上部とベルトで結合するようになっています。
 このテザーアンカーからヒントを得て、リヤストラットタワーバーとチャイルドシートをベルトで結合してみました。
 これによってチャイルドシートの固定はより確実な物となり、グラグラすることはなくなりましたし、安全性も向上したと思われます。
 子供にとっても、座り心地が良くなったのではないかな?
 ただし、これではタワーバーのことがカミさんにはもろバレです。
 「安全のために純正で付いている棒」と言うことにしました(笑)。
 御家族の同意が得られないためにタワーバーの装着を見送っている貴方、「チャイルドシートを安全に取り付ける」と言うことを口実にしてみては如何でしょうか?







 








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