・ビッグローターkit リヤ/315φ (グローバル)
走行距離が12万kmを超え、「そろそろブレーキのオーバーホールもしないとなぁ」と考えていました。
すると、「どうせやるなら対向キャリパーに交換したいなぁ。」と考えるようになり、「キャリパーを交換するだけでは意味がないからローターを大きくしたいなぁ。」と言う事になりました。
実際の所、フロントはProdriveのブレーキキットを装着して強化されているため、バランスを考えるとリヤも手を加えなければならないところでしたからね。
だからと言って、バランスの悪さを実感することはありませんでしたが・・・。
今回対向キャリパーとして用意した物は、スバル純正のインプレッサ用2POTキャリパー(以下、2POTとする)です。
オークションに出品されていた物を落札しました。
キャリパーのオーバーホールはこちら。
レガシィに2POTはポン付け出来ません。
同じスバル製とは言え、純正ローターを使用する場合でもブラケットが必要です。
純正ローターを使用する場合は、K2GEARやT.Nガッツなどからブラケットがリリースされています。
しかし、先に書いたようにブレーキの性能アップのためにローター径を拡大する計画でしたので、今回はグローバルのビッグローター kitを使用しました。
キットの内容は以下の通りです。
@ショートパーツ
Aブラケット
Bローター
C角材
ショートパーツは、純正のバンジョーボルトとガスケットです。
角材はバックプレートの加工用です。
こんな物までキットに入れるとは親切ですね。
ローターはセリカST205用のリヤローターを、スバルのハブ径に機械加工した物です。
こんなところでトヨタの純正パーツを使用することになってしまうとは・・・。
ハウジングと共にローター面の一部も黒く塗装されています。
初めは意味が分からなかったのですが、仮組みをしてみて納得。
2POT用のパッドは塗装されていない面にしか当たらないようです。
ローター径が大きくなると言う事は、キャリパー本体も外側にオフセットされるわけで、パッドが当たらない面が出てくるのは当然ですね。
ブラケットはスチール製のため重みがあります。
グローバルでは強度を考慮してスチール製にしているそうです。
また、他社と異なり、切り欠き部に穴がありません。この点も強度的に安心感がありますね。
今回は取り付け作業をディーラーに依頼しました。
これは純正の片押し1POTキャリパーと、Ks-SPEEDの3Dスリットローターです。
フロントのローター・デザインに合わせてこのローターを選択したのですが、今回はキットに含まれているローターを使用するためプレーンになってしまいます。
この点はちょっと残念です。
キャリパーとローターを外します。
キャリパーを固定しているボルトの固着が心配されましたが、今回は固着していなかったようです。
ローターの比較です。
左のST205用のローターは直径315mm。
右のKs-SPEEDのローターは純正サイズなので直径290mmです。
その差25mm。
視覚的にはその数字よりも大きな差があるように感じます。
こちらはブレーキ・パッドの比較。
左が2POT用で、右が1POT用です。
ん!?純正の1POT用パッドの方がちょっと大きいぞ・・・。
ディーラーのメカマン曰く、「対向キャリパーの方が力が掛かるからパッドが小さくて済むんですよ!」
ちょっぴり凹んでいる僕を慰めてくれました。
取り外された純正片押し1POTキャリパーです。
今までお疲れ様でした。
キットのブラケットを取り付けます。
ローター径が拡大することによってバックプレートと接触してしまうため、叩いてローターと接触しないようにします。
ブラケットのお陰で、キャリパー固定用ボルトの穴が見やすい位置に変わりました。
これで、ローター交換時などにキャリパーの取り外しが格段に楽になります。
今後ローター交換をするような機会はないでしょうが・・・。
ローターとキャリパーを取り付け、エア抜きをして作業完了です。
取り付け後の比較です。
ローターが大きくなった感じが分かりますか?
実際は、ローターの存在感よりもキャリパーの存在感の方が大きいです。
シルバーに塗装したお陰でキャリパーが目立ってイイ感じ。
インプレッションです。
取り付け当初はパッドとローターの当たりが全く出ていなかったため、ブレーキペダルの感触は悪化してしまったし、ブレーキング性能が向上した感じもありませんでした。
しかし、当たりが出てくるとブレーキペダルの剛性感が上がり、ブレーキングもシットリとした上質な感じになりました。
この「シットリ」とは、前のめりにならずに四輪でしっかり制動していることを感じ取っているのかな?
インプレッサ用のブレーキパッドなら数多く出ているでしょうから、パッド選択も楽しめそうです。