・グラスウールバンテージ (EST)

 マフラーをESpremium (HKS)に交換した理由は排気音の抑制にあったわけですが、レポートで書いたように効果はあったものの排気音を十分に下げるまでには至りませんでした。
 排気音が下がりきらない背景にはEXAS EVO Tune センターパイプ (GP SPORTS)の存在が大きく関与していることは明白。
 こうなってくると、今まで気にも止めていなかった”こもり音”までが気になるようになってきました。


 そうかと言って、センターパイプを今にも朽ち果てそうな純正に戻す気にもなりません。
 ならば、せめてこもり音を何とか抑制できないかと、ネットを調べて行き着いたのがコレ。
 ESTのグラスウールバンテージです。

 メーカーのHPによると、この製品の特徴は以下の通りです。

 「本バンデージを排気管に巻く事に依ってパイプの共振を吸収し、マフラーの音量の低下・音質の向上(高周波音数の低減)等の効果が期待できます。それによりこもり音の解消が実現しました。外気温度の変化による排気ガス温度の変化を少なくし、密度変化に伴う負圧の低下を軽減し安定した吹き上がりが期待できます。この商品は断熱効果がある為、マフラーに直接巻いても破損する事はありません(耐熱840℃)」

 ESTに直接電話して尋ねたところ、共鳴について詳しく説明してくれました(製品以外の話の方が長かったですが・・・)。
 純正の鉄製パイプと比較し、ステンレス製は硬いために高周波で共鳴し易いそうです。
 この共鳴がボディに伝わって、こもり音の原因になると言う事のようです。
 tara号はフロントパイプからテールまで総ステンレスのため、共鳴する環境は整っていたと言えるでしょう。


 バンテージを巻くためには、車体をリフトアップするか、排気系を取り外すのが良いのですが、今回は横着してウマを掛けた状態で下に潜り込んで行いました。
 このバンテージはガラス繊維で出来ているため、アスベストと違い人体(特に肺)への影響はないとされています。
 しかし、バンテージを触る度に細かいガラス繊維が飛び散るため、マスク・ゴーグル・ゴム手袋・長袖シャツは着用した方が良さそうです。
 完全装備で作業に臨んだのですが、、2〜3日は体中がチクチクと痒くてたまりませんでした。


 バンテージの縁が進行方向に向かないように後ろから巻き始め、数cmずつ重なるようにしました。
 巻き初めと巻き終わりはホースバンドで締め付けて固定しました。


 バンテージはセンターパイプのサイレンサーの前後に巻き、マフラーに繋がる分岐管には巻きませんでした。
 より性能を追求して分岐管にも巻くべきなのでしょうが、後ろからの見た目を考慮してこちらには巻きませんでした。
 また、フロントパイプには余ったバンテージを巻きました。これは中途半端だったな・・・。


 ESTによると、バンテージが濡れると緩みの原因になるため、防水目的に耐熱スプレーを吹いた方が良いとのこと。
 さすがに寝転がった体勢でスプレーを使用するのは危険なため、ディーラーにリフトアップをお願いしました。


 さて、バンテージの効果ですが・・・。
 残念ながら、「こもり音を完全にシャットアウト」とはいきませんでした。
 しかし、ある領域でこもり音が軽減したのは確かです。
 この現象は、「バンテージを巻くことによって、排気系の固有振動数を変化させたため。」と考えれば良いのかな?

 排気ガス温度の変化の抑制に関しては、体感は出来ませんでした。


 追記

 センターパイプをワンオフで改良したため、このグラスウールバンテージは外しました。






 








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